看護師に嫌われる患者 5選

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看護師
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看護師歴15年以上の現役看護師 まめなす です。

衝撃なテーマですみません。

看護師が『白衣の天使』なんて、嘘ですよ。

看護師だって、看護師である前に人間なんです・・・・

残念ながら、この事を忘れてる患者が多いです。

 

でも、知りたいでしょ?

看護師を制するものは入院生活を制する。⇦ココ大事!

看護師に気を遣わず、上手に看護師を活用し、入院生活をより最適化しましょう。

つまりは、治療に専念できる環境を能動的に作ることが出来るのです。

では、いきましょ〜

 

⒈ネットや友人の情報を鵜呑みにしている

⒉「僕みたいな人、居ないでしょ?」と重症ぶる

⒊病院をホテルと勘違いしている

⒋自分で出来る事を看護師にしてもらおうとする

⒌看護師のいう事を聞かず、勝手に判断する

 

一つずつ詳しく説明していきます。

 

⒈ネットや友人の情報を鵜呑みにしている

「ネットで調べたら、○○と書いてありました」⇦これは、まだ、許せます。

看護師が「この病院では・・・」とか「今はそんな事はしないですね」とかパンフレットなどを使って

説明すると、まー納得する人、納得しない人様々ですが。

もちろん、納得しない人は、ぶっちゃけ看護師に嫌がられます。

目の前の新鮮な情報を信じないのですから、何かにつけて納得しないのではないか、と警戒されます。

そして、「理解していない」と言う事になり、主治医に報告→再度、医師から疾患について説明をしてもうらう、

という、医療者の時間と労力を再度消費するという、非常に面倒くさい事になります。

 

「友達も前立腺の手術した、て。詳しく聞いて来ました」⇦この言葉、看護師はめっちゃ警戒します。

前立腺の手術と言っても、前立腺肥大と前立腺癌では大きく違います。

 

前立腺肥大は、前立腺が肥大する事によりおしっこの出が悪くなってる疾患なので、

手術で肥大している部分を手術で削ったら終了。

おしっこが出るようになるので、問題解決です。

 

前立腺癌は手術したとしても、癌細胞が体内に残存していた場合、追加治療は永遠に続きます。

手術で癌細胞を全て取り切れていたら定期受診でフォローして、5年間再発無ければ治療終了となります。

 

いずれにしても手術の詳しい説明は、入院後、医師がします。

その説明の時に初めて癌と聞いてみたいに、改めてショックを受ける人もいました。

(看護師もショックです・・・・なんで知らないの?て)

医師の説明を聞いても、友達からの話を信じたいのか「前立腺けずるから同じようなもん」と言う方もいます。

もちろん、医師には「癌と言う事を全く理解していない」という事は情報提供しますよ。

 

外来で検査の結果を聞いて、手術の運びとなるので、外来で病名は聞いているはずなんですよね。

カルテに記録もあるし。

自分は癌になるはずがない、という逃避行動なのか、年齢からのボケ なのか・・・・

 

どうしたらいいかと言うと、

ネットや友人の話ではなく、目の前の看護師の説明を真面目に聞くべし。

 

⒉「僕みたいな人、居ないでしょ?」と重症ぶる

もうね、これは看護師にしか理解してもらえないかも、ですが。

私が初めてこの言葉を患者さんから聞いた時、腹が立って仕方がありませんでした。

私は看護師経験が長い分、多くの患者さんをみてきました。

 

例えば、

夜中、癌性疼痛でベッド上でのたうち回る患者さん。使える指示薬は全て使い切っても治りません。

『こんな痛いの、いつになったら終わるの(死ねるの)?』そばにいて、手を握り、身体中さすって、

なんとか、薬が効いて落ち着いてきた。

そっとその患者さんを起こさないよう離れ、気持ちを切り替えて次の患者さんへ。

重症感たっぷりに『僕みたいな人、居ないでしょ?』と。

涼しい顔してこのセリフ吐かれた日にゃ、白衣の天使も極悪になりますわ。

いや、いや、あなたより、死にたくなるくらいの壮絶な痛みと戦っている人、

なんぼでもいますわ!自意識過剰にもほどがあるっっ!

確かに、あなたも手術後の痛みでツライと思う。

ただね、もっと、違う言葉で伝えてくれないかな・・・・

 

伝わりましたかね。

私もね、看護師なので振り返って考えましたよ。

どんな心理状態でその言葉を言ったのか。受け取った私の心理状態はどうだったのか。

他の看護師とも話ましたが、嫌われる患者あるある として認定されました。

やはり、何度聞いても腹が立つ言葉です。

⒊病院をホテルと勘違いしている

改めていいますが、病院は治療を提供する場なんですね。

規則正しい生活や団体生活する上でのルール、例えばシャワーや洗濯時間の決まり、などがあります。

知ってるようで、意外と勘違いしている方が居ます。

 

①個室でもないのに、室温を異常に高くしたり、低くしたりする→共同生活です。他の患者さんも居ます。

②病院の食事が不味いと、出前や持ち込みを希望する→病院では食事も治療の一部です。

③アメニティが揃っている前提→身の回りのものは基本、持参です。入院案内パンフレットに準備品書いてます。

 

個室代を払ってプライバシーをお金で買っている人は、①の室温や音の大きさなどは自由でOKです。

大部屋で、室温を変えたり、夜中に髭剃りしたり、イヤホンなしでテレビ、ラジオ使用したり、見舞客と大声で話したり・・・・などNGです。

あと、余談ですが、お見舞いに生花や食べ物はNGです。

生花は自己免疫疾患や花粉症などのアレルギーの人によくないからです。

食べ物は治療の一部ですが、人によっては良い場合もあるので、看護師に相談してくださいね。

 

病院で、ホテル並の自由や快適さは、無いに等しい。それらを求めるのはホテルでどうぞ。

⒋自分で出来る事を看護師にしてもらおうとする

看護師は何でもしてくれると思ったら大間違いです。

ただし、看護師はできない事をお手伝いはします。ただ、できる事は手伝わないという事です。

自分でできる事を看護師にお願いすると、

「自分でできますよね?できない事はお手伝いしますが、できる事はお願いします」と必ず言われます。

看護師はあなたの小間使いでもママでも妻でもありません。

子供ではないのですから自分でできる事は自分でしてください。

看護師の心理として、できるのに依存的な患者に対しては、時間をかけてでも自分でしていただきます。

患者のセルフケア能力を低下させないためです。してくれると思ったら、人間やらなくなるものですからね。

 

はい、自分でできる事は自分でやりましょう。

⒌看護師のいう事を聞かず、勝手に判断する

看護師は検査や治療を安全に安心して受けていただくために、説明や観察、処置をしています。

まずは、看護師のいう事をきちんと聞いてください。入院は自分だけでなく、家族と一緒に来てください。

病院という場所は無自覚に緊張と不安があるようです。

患者本人は自分ごとなのに、聞いているようで聞いていません。

説明を聴けば聞くほど、現実味を帯びてくるので余計に耳に入りません。

 

例えば、入院後、すぐ検査の患者さん。

昼食前に検査が終わりました。昼食食べました。検査後は点滴をしながら、2時間ベッド上安静。

点滴は夕食時まで続きます。夕食まで基本的にトイレ歩行のみです。

 

患者というものは、検査という大仕事が済んだら、

全て終わって元どおりと勘違いしたしやすいんですね。

むしろ、検査後の経過の方が重要なんです。

アレルギー反応はないか、検査による痛みや出血、その他の症状はないか、など。

看護師は説明など忘れているものとして、その都度、都度、必ず説明を繰り返しています。

 

な、の、に、!元どおりと勘違いした患者は、

看護師が見てないと思って勝手に歩いて大事件になったりする人がいます。

大事件とは起立性低血圧でバタンと倒れたり、出血が止まらなくて余分な加療をしたり・・・

医師も看護師も大迷惑です。

大事に至らなければ良いですが、これで骨折や頭部出血なんかあった日にゃ、

もうこっちが死にたいくらいになります。

 

とにかく、患者一人の理解は非常に不正確です。

実際、自分ごとではない家族の方が冷静に聞いています。

入院当日は、一緒にきた家族と過ごす時間が長いと、看護師の説明を本人に確認したりできます。

家族さんのご協力も必要です。

疑問に思ったことや、不安に思った事は看護師に相談してください。

 

とにかく、看護師のいう事は聞く。何かあればナースコールして看護師に相談!

です。

 

⒍まとめ

  1. ネットや友人の話ではなく、目の前の看護師の説明を真面目に聞くべし。
  2. 自分が一番重症だと思わないでください。
  3. 病院で、ホテル並の自由や快適さは、無いに等しい。それらを求めるのはホテルでどうぞ。
  4. 自分でできる事は自分でやりましょう。
  5. 看護師のいう事は聞く。何かあればナースコールして看護師に相談!

看護師は患者さんに安心して安全に治療を受けて頂けるよう、愛情を持って全力で看護しています。

それだけはご理解くださいね。

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